入会後しばらくして、出会うチャンスに恵まれました。

その時は白黒写真でしたが、写真でお互いに確認して、好意を持ってお会いしました。

外で待ち合わせをし、喫茶店に入ってお互い飲み物を注文しました。

比較的、積極的に色々と話を提供してくれ、リードしてくれたので、まあまあ好印象だったのですが、なんだかずっとその人を見ていて気になった点がありました。

それは、ずっと帽子を被っている事です。

若者が被っているようなキャップの帽子です。

あまり似合って無かったけれど、自分ではおしゃれで被っているのかなーと思っていました。

しかし、喫茶店の中でもずっと被っているので、ちょっと気になっていました。

まあまあ顔も嫌いでは無いし、話し方も普通で良いなとは思ってました。

話はまあまあ弾み40分ぐらい経った頃、その方が突然、「私はこんな感じなのですが…」と言って、ずっと被っていた帽子を取りました。

目の前にで起こった事に唖然というか、びっくりしたというか、ちょっと笑いが出そうというか、そんな気持ちになりました。

そうです、禿げていたのです。

人間は本当にビックリしたら、全く言葉が出ず、その後の言葉も見つからないものですね。

帽子を被っていた見た目と、外した時の見た目の落差がとてもあり、「えー…ありえない」という気持ちになりました。

今までのその人への感情が、ガタガタと崩れていきました。

決して禿げていたことが嫌だった訳では無く、途中でそんなことをされると谷底に落とされた気分になるのです。

最初から帽子を被っていなかったら、あぁそういう人なんだなーと思えるけれど、途中からそんなことをされると、禿げていることが恥ずかしいんだ、隠したいんだ、男らしくないと思いました。

それから少しして喫茶店を出て、帰りました。

家に帰って改めてその方の白黒の写真を見ると、これまで気がつかなったけれど、帽子を被っていました。

結果お断りをしました。

しかし、相手からも断られました。

これってなんだったんだろうなという感情になりました。

相手の方は、帽子を外した時に私がどんな反応するんだろうと思っていたんでしょうね。

あの時の私ってどんな表情をしていたのかなと今でも思います。

禿げている人でも、堂々としていたら素敵に見えるものです。

しかし、隠そうとするのはなんだか女々しくて、私は嫌いです。

でも、最初から禿げていることが分かっていた場合、お会いしていたかどうか分からないですが、隠すことはルール違反だなと感じました。