●●に入会し、私の担当者になってくれた方は、優しそうで頼りになりそうな年輩の女性でした。

●●の会員になるためには、まず相談所へ出向き、相談員に実際に会ってプロフィールを提出したうえでお話をして、人となりを知ってもらってから会員になる、というステップを踏んでいました。

そのため、よっぽど素行の悪い人は会員になれない仕組みになっています。

だから安心していたのですが、そこでまさかの展開が待っていました。

相手を選ぶまでの流れは、下記の通りです。

①まず相談所に行って写真とプロフィールを見ます。

②気になった人を何人かリストアップすると、担当者の方がその人に会ったときの印象を教えてくれます。

私が選んだのは、優しそうな印象の人でした。

担当者の方も、その人に会ったときの雰囲気は優しい感じで良かったよと教えてくれたので、これなら安心できると思い、会ってみることにしました。

実際に会ってみるとイメージ通り、穏やかな人でした。

話していると趣味も合って、その後も何度か会うことにしました。

しかし、会っていればどんどん気持ちが高まっていくかな?と思ったものの、恋愛感情は湧いて来ず。

3回くらい会ったのですが、趣味の話は楽しいけれど、別に友達でいいかな、という落ち着いた気持ち。

もうこのまま気持ちが盛り上がらないのかなあ、だったら断ったほうがいいのかな?と悩んでいるときでした。

彼から、「イルミネーションを見に行こう」と誘われたのです。

行ってみたかった有名なイルミネーションだったし、もしかしたらこれをきっかけに彼への気持ちが高まるかな?という少しの期待もありました。

彼の車に乗り、いざイルミネーションに行くと、大人気のスポットだけあってカップルで賑わっていました。

イルミネーションはすっごく綺麗だし、恋人同士の雰囲気で満たされた中で、私の心もさすがに盛り上がりを見せるか…と思いきや、なぜか全然高まってこない、彼への気持ち。

別にこの人じゃなくてもいいなあ、と逆にはっきりと自覚してしまいました。

そんな残念な気持ちで、カップルの人だかりの中で居心地の悪い気分になっていたのですが、そんな時に、なんと突然彼のほうから手をつないできたのです!

これでようやく私の心はときめいた…わけでもなく、まったく何一つ心は動きませんでした。

自分でもびっくりです。

そしてそのまま、微妙な気持ちで手をつながれるままになっていました。

そんな帰り道、私を乗せた彼の車が急にある建物の前で停まりました。

見慣れない場所であたりを見てみると、そこはなんとラブホテルの前。

それはもうドン引きでした。

この人はあのイルミネーションで勝手に一人で盛り上がってしまったのだろうか。

正直私はイルミネーションの途中からテンションがダウンしていたのだけど、それを全く感知すらしていなかったのだろうか。

そもそも結婚相談所を通していて、こんな路上のナンパ男みたいな行為に出る人がいるのか。

唖然として言葉が出ない私に「入る?」と期待の目で彼は言いました。

ありえん…。

私は「いや、入らないよ!」と言い、とっとと家に送るように言いました。

無事に自宅前に着くと、逃げるように家に入りました。

相当衝撃を受けた私は、母にその話をしました。

母も驚くやら怒るやらで、すぐに●●に電話していました。

もちろん相談所の担当者も激怒。

それはルール違反だ!と、彼をすぐさま除籍したそうです。

まさか、草食系に見えた人がイルミネーションに感化されたのか、唐突な肉食系に豹変するとは露も思わず…。

結婚相談所に来る、身元のはっきりした人でもそんな男がいるんだなあと、勉強になったものです。

すぐさま除籍してくれた●●の担当者さんの行動が、せめてもの救いでした。